

お知らせ
毎年10月に千葉の市川で開催される「工房からの風」。
もくのすけは2022年に出展し、2023年・2024年は風人として参加させていただきました。
「工房からの風」では裏方としてお手伝いしている風人たちの展示会です。
陶芸、ガラス、箒、彫金、製本、紙、木工などなど、様々な手しごとの品が集まります。
とても見応えがあるのでは…と思いますので、よかったら見に来てください。
日時:2025年1月25日(土) ~ 2月2日(日)
11:00 ~ 18:00 (月・金休み)
場所:ヒナタノオト
東京都中央区日本橋浜町3-16-7 スプラウトビル1階
※もくのすけは1月25日11時ごろ~15時まで在店いたします。
その他の在店日はInstagramでお知らせします。
ご質問などがありましたら、こちらの問合せフォームからお気軽にご連絡ください

もくのすけ
「ふだん使いできるもの、役に立つもの、永く使えるもの」
をテーマに小さな工房でひとつひとつ制作しています。
もくのすけの工房ではうつわの主な材料であるケヤキ材を生木で仕入れて
乾燥させ木地挽き、漆塗りまでのほぼ全ての工程を行います。


兵庫県出身
京都伝統工芸専門学校木工芸科卒業
2007年より小田原漆器の伝統工芸士に師事し、木工ろくろ技術を学ぶ
2016年 小田原市箱根板橋に工房をかまえ、独立
小田原漆器
小田原漆器のこと
「伝統的工芸品」として経済産業大臣の指定を受けている小田原漆器。
起源は、室町時代の中期に箱根山中で入手できる木材を利用して木地挽きされた
挽物細工に漆を塗ったのがはじまりといわれています。
江戸時代に入ると、椀・盆・皿などの生産が盛んになり、相模漆の産出とともに、
他産地から塗師を招いて漆塗技法の向上が図られました。
これにより小田原漆器の特徴である、木地の木目を生かしたすり漆の技法や木地呂塗が発達し、
今日に至っています。
小田原漆器はふだん使いできる素朴な風合いの漆器です。


漆のこと
漆はウルシの樹から採取される天然樹脂塗料です。
もくのすけのうつわのほとんどは漆を塗って仕上げています。
漆を塗ることで水に強い丈夫なうつわになります。
漆はとても高価で、完成するまでにいくつもの工程があり手間もかかりますが、
自然の素材である木材には自然の樹から採れる漆がいちばん相性がいいと信じています。
お椀ができるまで

①木の仕入れ
切られて間もない木なので、まだまだ水をたくさん含んでいま す。

④仕上げ挽き
鉋で削り、仕上げバイトで木肌をととのえ、木地は完成です。

②荒挽き
早く乾燥するよう、仕上がり寸法から15㎜ほど余分に残し、ざっくりとしたお椀の形に削り出します。

⑤漆塗り
木地固め、すりさび、研ぎ、生漆塗り等の工程を繰り返し行い、丈夫なお椀が完成します。

③乾燥
水分が抜けやすいよう、すき間を開けて積みます。

*道具作り
木を削る刃物はすべて職人が鍛冶を行い作ります。
そして木を固定する木型等の治具もすべて自作します。